
これから、茶道についてブログを書いていこうと思います。
第1回目としては、茶道の所作と心得についてです。
茶道のイメージといえば、やってみたいけど、堅苦しい・お金がかかる・所作が難しいなど
ハードルが高いような気もします。
しかし、これを知れば茶道の良さや美しさを少しでも理解していただけるのではないかと思います!

茶道の所作について
まずは、茶道の所作についてです。
お茶を点てる人を「お点前さん」と呼びます。
お点前さんの初歩的な所作としては、お辞儀・茶室への入り方・座り方・お点前(お茶を点て、差し上げる一連の所作)などがあります。
1.お辞儀
茶室に入る前や、亭主・他の客への挨拶には必ずお辞儀をします。背筋を伸ばし、ゆっくりと頭を下げます(約45度の角度)。
2.茶室への入り方
扉(躙口:にじりぐち)は小さく、頭を下げてくぐることで謙虚さを表します。
畳の縁(ふち)や敷居を踏まないよう注意します。
3.正座と姿勢
茶道では正座が基本です。
背筋を伸ばし、手は腿の上に軽く置きます。
4.お茶のいただき方

「お点前ちょうだいいたします」と挨拶してからいただく。
お茶碗を右手で取り、左手にのせ、もう一度右手で支えます。
茶碗を時計回りに2回まわして正面を避ける。
ゆっくりと3口半ほどでいただく。
飲み終わったら、飲み口を指で拭いてから茶碗を元の向きに戻して置く。
5.和菓子のいただき方

お茶をいただく前に、和菓子が出されます。
「お先に」と一言添えていただきます。
菓子切りや懐紙(かいし)を使って、丁寧にいただきます。
お茶をいただくにも、こんなたくさんのことを覚えないとだめなんですね。
ただ、初めてお茶に触れる方にとっては、難しいことだと思うので、所作を完璧にしようと思わず、お点前さんが点ててくれた美味しいお茶を感謝してゆっくり味わうことが大切だと思います。
心得
心得としては、
①焦らず、ゆっくり所作を学ぶこと。
②形を覚えるよりも、心を込めることが大切。
③「ありがとう」「いただきます」「ごちそうさま」の気持ちを忘れずに。
この3つをしっかり理解していれば、美味しくお茶をいただけると思います。
まずは、礼儀正しく、相手を思いやる気持ちが大切なのです。

茶道の教えに「一座建立」という言葉があります。
亭主(茶会を主催する人)と客(茶会に参加する人)が心を通い合って、その場が特別な一体感を共有する状態を指します。
つまり、亭主と客同士が一体となり、その場を心地よい空間に作り上げることです。
所作は言葉を交わさずとも、所作や動作で亭主やお点前さん、お客さんがコミュニケーションをとるための方法です。
全ての動作に感謝や尊敬の気持ちが全て込められています。
感謝の気持ちを大切に、少しずつ覚えていって見てくださいね。