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京都着物レンタル夢館 五条店

京都で着物・浴衣レンタル/ロケーション撮影/団体OK


2018年4月6日

2019年11月23日

投稿者:editor

32 さのさ節

座敷でお客さんと芸、舞妓が唄ったり踊ったりする事を

「さんざい」と言っていました

お茶屋の前で賑やかな音が聞こえて来たら、このお座敷は「さんざい」だなぁと思いながら通っていました

どんな字をお充てるのか? 多分散財かなぁと思うのですが、とにかく「さんざい」の

お座敷はドンチャン、ドンチャン賑やかです

「さんざい」の時、唄う歌は流行りの歌もありますけれどお座敷ならではの歌が

ほとんどで「さのさ節」や「都々逸(どどいつ)」と云うのがよく唄われていました

そんなのは稽古では習いませんのでお座敷で覚えなくてはなりません

お客さんが唄った歌に返す歌詞の歌があったりして、沢山覚えるのは

人間ジュークボックスの私でも中々大変でした

なので、みんな各々自分の得意と言うかこれだったら唄えるって云うのを何曲か

持っていました

さのさや都々逸は大人なクールな歌詞が多いのでなかなか舞妓向きのがありません

その中でお母さんに教えて貰って今でもよく覚えているのは

♪花ざかり 祇園 清水 北野に金閣寺 嵐山から八瀬に平安神宮 南禅寺

御室 銀閣寺とね 見るには見たれど 主に見返る花は無い…さのさ♪

と云う歌です

京都の桜の名所を見て回りましたが あなたに叶う花は無いと云う様な意味だと

思って唄っていましたけれど、当時16、7才の舞妓が唄うには大人の歌だったなぁ

と今では思います

それでも、昨日今日の事はすぐに忘れるのに若い頃に覚えたものは何十年も

唄わないのに良く覚えているものですねぇ

ありがとうございます 又 近いうちに